建設コンサルタントは、建設技術を中心とした開発・防災・環境保護等に関する社会インフラサ-ビスを「計画・調査・設計・管理業務」の側面から企画管理する仕事です。

  社会インフラサ-ビスとは、私たちが生活する上で欠かせない生活の基盤を支えるものです。蛇口を捻ると水が出て、スイッチをつけると電気がつく。道路は車やバスが走り、住居専用地域には公園があり、駅からは電車が走り移動ができる。山を貫くトンネルや、川を渡る橋が架かり、空港からは飛行機が飛び、港からは船が出て海外へと繋がる。ゴミは定期的に回収され、再生可能エネルギーの活用が進んでいます。人口の多い都市では渋滞対策が進み、日本の各地では頻発する自然災害への対策もとられています。

  私たちが日々生活する上で何も不自由なく快適に過ごせるのは、生活を取り巻く環境が整備されているからです。 人々が快適な生活をしていくために建設コンサルタントの仕事が役立っています。

専門技術とは

専門の技術とは、道路や港、空港などのインフラの整備計画、農業用地や河川の整備計画、防災計画を作るための知識と技術を指し、最近では、環境保全に関する技術も含まれます。
また、技術者とは技術的提案をするために必要な資格を有する者(エンジニア)を指し、主な資格として、技術士・RCCM・測量士・地質調査技士・土木施工管理技士・環境計量士・補償業務管理士・建築士があります。

実はサービス業

建設コンサルタントは、その業務内容からサービス業に区分されます。
建設業法に定められている建設業とは違い、建設機械を使って実際に道路や港の工事をすることはありません。調査や現場試験が必要な場合には、現場で作業を行うこともありますが、建設会社が行う施工に必要な事前調査や事業計画の作成、施工管理が主な仕事で、技術サービスを行うサービス業に区分されます。

主な仕事内容

 施工管理業務とは、各官公庁(国土交通省等)及び民間工事、各高速道路株式会社に出向して建設工事中の、品質、出来形、工程管理及び安全管理を主とし、工事発注前の協議、発注準備(設計図書、積算等)を行い発注者の支援を行うこととなります。 設計・調査業務は、発注者の計画条件のもと地形等の測量、調査等を行い、そのデータをもとに最新の要領、工法を採用しつつ工程、コストを考え最良の構造物を設計し計算書、図面の作成を行うこととなります。
 これらの業務を事業者に代わって行うことが、建設コンサルタントの仕事です。

整備事業に欠かせない存在

事業者と建設コンサルタントは深い係わりがあり、事業者の技術的問題を解決して行くための技術パートナーと言えるでしょう。そして、国などの事業者が行う社会資本の整備事業に欠かせない存在なのです。